こんにちは!
神奈川県横浜市を拠点に交通誘導警備・イベント警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
現在、40歳以下の日本人の死亡原因1位は自殺です。
解剖学者の養老孟司さんが大学へ講義に行った時、若者から「なぜ自殺がいけないんですか?」と聞かれ、そんな質問が出ることに大きなショックを受けたそうです。
その質問をした学生は、『自分の命なのだからどうしようが勝手だ』という論理です。
いまの若者は、上の学生さんと同じような考え方の人が多いそうです。
自殺者が多い理由もう頷けますね。
『命の重み』とか『大切な命』という台詞はよく聞きます。
それが若者たち、いや現代を生きる多くの日本人には実感出来ていないという事です。
どうしてそうなってしまったのでしょうか?
昔から日本人は命を大切にする民族だった筈です。
確かに、『切腹』や『特攻』も日本人の行いですが、あれは命を捨てるような行為ではなく、むしろ大切なものを守るために大事な命を使ったのです。
侍たちや、神風特攻隊で散っていった若者たちは命の重さを知っていたからこその行為だったのです。
なのに…です。
いまの多くの日本人にはそれが欠如している。
養老さんは『都市化』が一つの要因だとおっしゃっています。
つまり都市化が『自然』というものを排除する事が命の重みを実感できないようにさせてしまっていると。
都市には土がありません。川もない森もない。昆虫もいない。
普段から自然に触れる機会が圧倒的に減っています。
今やあらゆるものがバーチャルで“体験”でき、当然そこからは『身体性』も消えてゆく。
身体は人工物ではありません。自然です。
60兆個の細胞からなる身体は驚異的な自然の産物です。
つまり自分ひとりで作れるものではないのです。
そういう事を忘れさせてしまうのが『都市』。
普段から自然に触れていたら、奇跡的なまでに精妙なバランスの運行する自然の驚異を実感しない筈は無く、そこから「自分の命なのだからどうしようが勝手だ」などという発想が浮かぶ筈もありません。
若者たちをヴァーチャルから引き離し、自然と触れ合う環境や身体性を伴う体験を増やす必要があります。
特に子ども達です。
これからの日本を背負う子ども達には自然が身近にある環境が絶対に必要です。
その為には我々大人たちがその重要性に気が付かなければいけません。