こんにちは。
横浜市を拠点に交通誘導警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
10月も後半。
だんだん秋も深まってきましたね!!
さて、そんな訳で読書の秋です(^^)
草薙龍瞬さん著
『反応しない練習』
という本をご紹介したいと思います。
著者の草薙さんは仏教徒です。
仏教徒、と言いますとお寺のお坊さんを想像する方も多いと思いますが、この方は宗教法人には属しておりません。
仏教が独特の発展をしてきた為、日本では仏教=宗教という認識をしている方が多いと思いますが、インドで生まれた仏教は仏の教え=哲学です。
(欧米ではBuddhisumと呼ばれています)
草薙さんも
『もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教』
を志向してお寺を運営するのではなく、NGO活動や幼稚園の運営、講演などを中心に活動されているとの事です。
スリランカ出身で日本で『仏の教え』を伝える活動を続けるアルボムッレ・スマナサーラ長老。
私はこの人の著作を何冊か読んで仏教が宗教ではなく、極めて合理的な心理学・哲学・科学に類するものであると知りました(この方の本もオススメです!!)
さて、その草薙龍瞬さんの『反応しない練習』ですが、読んでみて非常に勉強になりました。
日々、何かが起こる度に心に起こるさざ波。
その度に心が乱され、本来の自分自身を保つ事が難しくなります。
まだまだ未熟なもので私自身、何かが起こる度に本来すべき事が手つかずになったり、必要以上に不安になったり怒りを感じたりして、心が『いま』から離れてしまう事が多々あります。
しかし人は心の平安を得、目の前の物事に集中する為に『いま』に居続ける事が大切です。
この本で著者は『いま』に居る為には『感覚に集中すること』が大切だと唱えています。
呼吸に集中する
散歩中なら地面を踏んでいる足の裏の感覚に集中する
・・・など。
身体の感覚に集中することで、頭の中にある妄想を墜駆できる、と。
そう。
不安も心配事も、悲しみも怒りも、全て頭の中にある妄想でしかないのです。
だからこそ身体の感覚に集中する。
そうする事で『いま』から離れずにいる事ができます。
考えてみて下さい。
『過去』も『未来』も、全て脳みその中にしか無いのです。
常に『いま』しかありません。
だとすれば、不安も心配も、怒りや悲しみも、すべて脳内で自己生成しているに過ぎません。
身体感覚に意識を集中し、『いま』に帰る。
心に波が立つのは、ありもしない『過去』『未来』に執着するからなんですね。
手放すことが出来れば、ただ『いま』に帰ることができる。
読書は一つの旅のようですね!
非常に為になる本でした。
ただいま!