こんにちは!
横浜市を拠点に交通誘導警備業務を行っております、株式会社イージス代表の吉岡です。
『始めに言(ことば)ありき』
聖書の一節です。
森羅万象の起こりは言にあったと。
日本の仏教には
『真言』
という概念もあります。(私は言葉が現象を創る、と解釈しています)
原始仏教の中にも『正語』、正しい言葉を使いなさい、という教えがあります。
思考というというものは何によって像作られているのでしょうか。
広義な意味での『言葉』です。
言葉によって思考が作られ、発言(初現)されて音になり音波として自分や他人の内耳に触れた瞬間に
概念が生まれ、また新たな思考の材料となる。
そして人は思考によって行動を起こす訳です。
つまり言葉は、行動(肉体を通した物理現象)の種なんです。
明治時代以前には、日本人に肩こりという現象は無かったそうです。
夏目漱石が英国留学したときに、現地の人に『肩こり』なる現象がある事を知り、帰国後小説で『肩が凝る』という言葉を使ったところ、
日本人の間で『肩が凝る』という現象が起こり始めたらしいのです
まさに言葉が現象を生み出したという事例です。
交通誘導警備の現場は多種多様です。
ラクな現場もあれば頭も使えば気も遣う、難易度の高い現場もあります(が、故にやりがいもあるのですが)
難易度が高く、大変な現場で
ある優秀な隊長が
「いや、チョロイっしょ!」
と発言したのです。
その発言を聞いた他のメンバーたちが
「あれ・・・チョロイんだ」
と感じ、その日の『大変』な筈の現場が、一気にポジティブな空気に包まれ、何の問題もなく楽しく終了してしまいました
隊長の
「チョロイ」
の一言によってです。
彼は言葉によって現象を創り出したのです。
言葉は現象を創り出す。
私も彼の真似をして忙しいとき、ピンチのときは
「チョロイ」
と呟くようにしています