こんにちは!
神奈川県横浜市を拠点に交通誘導警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
植物に栄養を与えなければ枯れてしまうように、心にも栄養が必要です。
しかし心は物体ではありませんので、水や食料による栄養摂取は出来ませんね。
では、心は何によって栄養を得るのでしょうか?
『物語』です。
映画やスポーツを見て、心が燃え上がるほど感動した経験は誰でもにもあるはずです。
しかし、単なるドンパチのアクション映画は面白いと思っても感動する事はありません。
強者による一方的な試合展開のスポーツを観ても感動する事はありません。
人が映画やスポーツで感動するのは、そこに『物語』があるからこそなのです。
そして、実は人が感動する物語の『型』というのは昔から決まっているのです。
その『型』とは米国の神話学者、ジョセフ・キャンベル氏が研究し『ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)』と名付たものです。
ヒーローズ・ジャーニーの『型』は、以下の流れになります。
1.Calling(天命を知る、受ける)
出会いや別れ、発見など、その出来事に生きる意味や使命を見出せるような何らかの大きなアクシデントが主人公の身に降りかかります。
2.Commitment(旅の始まり)
そのアクシデントを受けた主人公は旅に出ますが、これから起こるであろう出来事に「やっぱり引き返すべきか、それとも前に進むべきか」と不安になり、葛藤します。
そして主人公は勇気を振り絞り旅に出る決断をします。
3.Threshold(境界線)
未知の世界に踏み出した主人公に覚悟を試すような試練が発生します。苦戦しながらも主人公は何とか試練を乗り越えます。
4.Guardians(メンター、師との出会い)
様々な出来事を乗り越える主人公の前に師匠や助言者が現れ、その教えを受けた主人公は大きく成長します。
5.Demon(悪魔、最大の試練)
成長を遂げた主人公ですが、その主人公を遥かに上回り、命を脅かす程の力を持った最強の敵が現れます。
6.Transformation(変容)
最強の敵によって命の危機に瀕した主人公は自らの天命を思い出し、まだ内に眠っていた力を発揮して敵を打倒します。
ここで主人公は英雄へと変容します。
7.Complete the task(課題完了)
最強の敵を倒した主人公は、これまで経験した苦悩や葛藤、出会いを振り返って旅の意味を悟り、一つの結論に達します。この結論こそが物語のメッセージです。
8.Return home(故郷へ帰る)
あらゆる経験を通して成長した主人公は、旅の前よりも遥かに大きな人間となって故郷へと帰還します。
これが古来から人を感動させる物語の原型、『ヒーローズ・ジャーニー』の一連の流れです。
ジョージ・ルーカス氏はこの流れに忠実に『スターウォーズ』を作ったと公言しています。
スポーツだって劣勢からの大逆転や、弱者が這い上がって勝つという『ヒーローズ・ジャーニー』的な展開があるからこそ感動を呼び、心の栄養になるのです。
そして何より大事なのは、『ヒーローズ・ジャーニー』は人生にも適用出来る『型』だということです。
不安、葛藤と戦い、危険な旅に出る決断をするから勇者になるのです。
失敗を繰り返し、苦悩や敵から逃げずに向き合うからこそメンターとの出会いを引き寄せるのです。
メンターの教えを素直に聞き入れ、自分なりに咀嚼したからこそ能力が向上し、最強の敵を打倒出来るのです。
あらゆる試練を乗り越えたからこそ英雄となるのです(そしてまた勇者になって新たな旅に出る)。
『ヒーローズ・ジャーニー』は良き人生、感動的な人生を送る為の、まさに成功の『型』でもあります。
これを知っていれば大きな試練、大きな苦難が身に降りかかるほど「有り難い」と思え、勇気が湧いてきます。
そして有り難い経験を数多く出来た人生こそ幸福な人生であり、最後に笑って死ぬことが出来、人々の心の栄養となって後世に良い影響を残す事が出来るのです。