こんにちは!
神奈川県横浜市を拠点に交通誘導警備・イベント警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
唐突ですが人間、死んだらどうなるのでしょうか?
天国に行く?
地獄に行く?
かの仏陀はこの質問に対して
「無記(答えない)」
と言いました。
人類の歴史上、死者が生き返ったという事象は無いのですから、死後の世界の有無を証明する事は出来ません。
彼は徹底的なリアリストでもあったので、証明しようもない事に対しては何も答えなかったのです。
死後の世界は在るかもしれないし無いかもしれない。
『在る』と断定しても『無い』と断定しても”現在”の生き方に影響してしまいます。
そしてどちらかに偏ってもいけないのです。
仏陀はそれを『中道』と呼びました。
『在る』と断定して生きると”あの世”を約束する宗教にハマってしまう危険性があります。
『無い』と断定しても「どうせ死ぬのだから」と刹那的な生き方になってしまいます。
ですから仏陀はどちらか解らないのなら、いま、この人生を幸せにするような生き方をする為に『中道』(バランスの良い生き方)という思想を提唱したのです。
『幸せになりたい』というのは生きとし生けるものの願いなのですから。
「あの世で幸せになる」と信じて現在を幸せそうに生きている人を見た事がありません。
「死んだら終わり」という生き方も同様。
それどころかそのような生き方では自分の周りに居る人たちさえ幸せにすること出来ません。
それで本人が幸せになれるでしょうか。
死ぬ瞬間に
「この人生で良かった」
と思えるでしょうか。
現在、日本人は信仰心というものが薄れ、己の死後の世界を考える人もかなり少ないと感じます。
それがその人の生きる姿勢を決めるにも関わらず。
信仰心といっても特定の神を信じる、という事ではなく、日本人にとってそれは『家族』であったり『自然』であったりしたのです。