※この投稿は2019年の当ブログ記事に加筆・修正を加えたものです。
こんにちは!
神奈川県横浜市神奈川区を拠点に交通誘導・イベント警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
↑
一休和尚。
“破戒僧”として知られた破天荒なお坊さんです。
この方、毎年年末になると棒の先に頭蓋骨をぶら下げて、「ご用心~、ご用心~」と云いながら集落一軒一軒の戸を叩いて歩いていたそうです。
迷惑!!笑
しかしなぜそんな事をしていたかといえば、彼一流の理由があったのです。
「あなた方もじきにこんな姿(骸骨)になるんです。ボヤボヤしている暇はないですよ。いまを精一杯生きなさい」
というメッセージを説いて廻っていたんです。
ま、『メメント・モリ』ですね。
それ以外にも様々なエピソードがある一休和尚ですが、中でも私が感銘を受けたエピソードをご紹介します。
一休和尚は86歳まで生きたそうなんですが、死ぬ間際、弟子たちに手紙を手渡したそうです。
「これはワシの遺言じゃ。この先、本当に困った時にのみこの手紙を開きなさい。じゃが、その時まで決して読んではならぬぞ・・・」
と言い遺して。
弟子たちはその言いつけを守り、手紙を大切に仕舞って、一休和尚の遺したお寺を運営しておりました。
手紙を開く時が来ないことを願って。
そうしてしばらくしているうちに、本当に困ったことが起きてしまったそうです。
困り果てた弟子たち。
ハッ!っと手紙の事を思い出したそうです。
あの手紙にこの困難から脱出する方法が書いてある。
今こそ手紙を開くべき時だ。
いいか、みんな・・・
一休和尚、助けて下さい・・・
(;゚д゚)ゴクリ…
『大丈夫。心配するな、なんとかなる』
と、だけ書いてあったそうです。
それを読んだ瞬間、皆は不思議と安堵し、慌てふためくのをやめたそうです。
すると、あら不思議。
困り事も収束していき、お寺も平穏を取り戻したという事です。
めでたしめでたし。
『大丈夫。心配するな、なんとかなる』
たったこれだけの言葉です。
これね。
一休「なるようになるんだから、心配したってしゃーないやん?」
って解釈する人が多いと思うんです。
でも私は
一休「心配事は単なる妄想じゃ。そんな妄想さえしなければ脳(心)のリミッターが外れ、すべてを実現できんだよ」
と言っていたんじゃないかと思うんです。
↑
最近読んだこちらの本にも心配事に関する処方箋が書いてありました。
『心配』の正体を見破れば行動力が上がり、人生の可能性は飛躍的に広がる、と。
心配事は太古の昔から動物の脳内にある生存の為に必要な警報装置であって、自己を守るために発動する妄想。
結局妄想に過ぎないのだから、そんなもの取り払ってしまえ。そうすれば、すべてうまくいく。だから安心して動きなさい。
一休和尚が遺言書に遺した『大丈夫。心配するな、なんとかなる』はそういう意味だったんだと思います。