こんにちは!
神奈川県横浜市を拠点に交通誘導警備・イベント警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
ゴールデンウィーク、山口県萩市へ行ってきました。
日本という国を憂い、皆が希望を持って生きる事が出来る時代を創ろうと闘い、本当に時代を変革してしまった志士たちを育んだ土地を訪ねに。
明治維新。
経営学の父、ピーター・ドラッカーは日本という国に強い関心を持っていたそうです。特に明治維新に関しては『偉業』と評し、
「他の国でこのような事例は決して見られない。通常、革命といえばそれまでの文化を破壊し、更地の上に新しいものを築いてゆくが、明治維新はかつての文化の良いものを大切に残し、その基盤の上に新しきものを築いた」
と、語っていたそうです。
温故知新。
日本人の『和』を大切にする国民性ならではの革命だったと。
松下村塾において、たった一年半の間に日本を変えてゆくリーダー達を何人も育成した明治維新の父、吉田松陰。
彼の熱い意志と覚悟が、若き志士たちを目覚めさせます。
諸君、狂いたまへ。
なんと力強く、勇気の出る言葉でしょう。
人生で最も大事なことは、後悔なく死ぬ事です。
これこそが幸福です。
では、どうすれば後悔なく死ねるのか。
自分で設定したゴールに向かって邁進してゆき、そのゴールがより良い世の中を創るという実感を持つこと。
そして自分で設定したゴールに進んで行くには、狂う勇気が必要です。
松陰先生は安政の大獄によって処刑されましたが、きっと己の歩んできた道に一片の後悔もなく、満足して死んだのではないでしょうか。
しかし重要な事はゴールを達成する事よりも、ゴールを設定し、そこに向かって一心不乱に狂ってゆくこと。
そうすれば途中で何か不慮の事態があっても、後悔しない筈です。
かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂。
今回、明治維新発祥の地を訪ねたのは、私自身の覚悟が起業時とブレていないか確認をしたかったからです。
私の機能を、どれだけ世の中に最大限提供する事ができるだろうか?
株式会社イージスは現在、警備業を営んでおりますが、私自身が警備会社の経営を志したのは偶発的な出来事に因るものです。
自分自身が『正しい』と信じて選択し続けてきたことの延長、とも言えます。
そもそもスタートは、特別な理由もなく警備会社に入社して警備員になりました。
他に本当にやりたい事があり、警備の仕事は長く続けるつもりもなく、言ってしまえば片手間でした。
ただ、仕事である限りはプロであり、目の前の仕事は一所懸命行っていました。
後になって気づいた事ですが、懸命に働く姿は周囲の人たち伝わるものです。
いつしか「どうもありがとう」「明日からもお願いしますね」「あなたに来てもらわないと困る」
という言葉をかけて頂けるようになり、次第に片手間であった筈の仕事が、人(世の中)から必要とされる警備の仕事の重要性と、必要とされる事の喜びの実感が湧き、のめり込むようになりました。
暫くはそうして働いていたのですが、人間、生きていれば様々な出来事に遭遇します。
私の近しい人たちの死が重なる時期がありました。『死』は生きている人間に様々な事を考えさせ、学びを与えてくれます。
そして考え始めました。
何のために生きているのか?
生きる事に意味はあるのか?
私は様々な情報にアクセスし、勉強を始めました。
色々と学んでいるうちに、世の中には『偉業』を成し遂げた人たちが居る事を知りました。
そして彼らの殆どは『ほんとうのこと』を知り、志を立て、社会に貢献し、何も思い残すことなく死んでいった。
せっかくこの世に生まれたからには、私もそんな世界を見てみたい。煩悩に躍らされ、無明のまま死んでゆくなんて嫌だ。『ほんとうのこと』を知り、価値ある事を成し遂げたい、と渇望しました。
幾多にも重なった周囲の死が、私の脳を駆動させたのです。
哲学者のニーチェは
この世に生まれた偶然を、必然にまで昇華する強靭な意思こそが”生きる力”であり、意味である。
という風な事を言っていました。
そうだとすれば、きっと周囲の死も何かしかの意味がある。
周囲の『死』に意味を付与する事が死者への弔いであり、遺された人間の役割である。
イージスの原点はそこにあり、私は"死"によって役割を得たのです。
私の機能を、どれだけ世の中に最大限提供する事ができるだろうか?
明治維新という、ドラッカー風に言えば『偉業』を志し、その中へ溶け込んで行った志士たち。
彼らは皆自分の役割を果たし、きっと満足して死んでいったのでしょう。
私の役割は、イージスという会社を、世の中にとって価値のある会社にする為に全身全霊を捧げるという事です。
世の中にとって価値のある会社とは?
関わる人たちみんなを幸せにする会社です。
そんな事が出来るんだろうか?
考え方、思い方は人それぞれ違うし、"私"の幸せが"彼"の幸せとは限らない。
ただ、『世の中に対して役割を果たしたい、誰かの役に立ち、喜ばれると嬉しい』というのはどんな人間にとっても共通だと思うのです。
=幸せになりたい。
みんな心の底ではそう望んでいて、誰かの役に立ちたいと求めている。
そう信じてイージスの目指す方向を皆の願望と一致させることが私に与えられた役割。
この世は幻想です。
人生にどんな意味付けをするかは自由。
だからこそ自由を妨げる戦争や差別はこの世から無くすべき。
そして平和な世の中を創る = 皆が希望を持って生きる事が出来る世の中を実現する。
それがイージスの目的です。
この世が幻想ならば、絶対に希望を持ってワクワクするような面白い世の中がいい!!
明治維新の志士たちも、きっそんな想いで生き、死んでいったのではないかと思います。
おもしろき 事も無き世をおもしろく すみなすものは 心なりけり。
後悔なく死ぬために、これからもどんどん挑戦してゆこうと決意しました。