こんにちは!
神奈川県横浜市を拠点に交通誘導警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
6月に入りました。夏はもうすぐですね。
私にとって夏は四季の中で最も好きな季節なのですが、今年の夏は・・・なんだかとっても寂しい夏になってしまいそうですね。
何せ、日本各地で行われる伝統的なお祭りがほぼ中止です。
これは、日本人にとってかなり大きな損失になります。
もちろん経済的な損失も大きいですが、日本人の『心』にとって大きな損失になるでしょう。
祝祭という行事には、それほど大きな文化的な意味があるのです。
日本に限らず、古来、世界中で行われてきた伝統的な祝祭は、多様な世界がある事を人間が体感する為の『機会』なのです。
この『機会』の中で人々は『日常』から解き放たれ、喜怒哀楽・生と死の疑似体験をし、カタルシス(感情の浄化)を味わうのです。
ある種、宗教的な至高体験に近いもの、と言っても良いものだと思います。
日本のお祭りは、その高揚感の中で秋の収穫の喜びを感情的に先取りする『予祝』という、大きな意味があるのです。
今年の夏は、その機会が消失してしまうという事です。
花火大会、ロックフェスティバルも、スポーツイベント(そういえば今年、東京オリンピックが行われる筈だったんですよね)という『祝祭』が消えてしまう夏。
カタルシスを味わう事も、未来の希望を体感する祈りの機会も失ってしまう日本人は、『心』まで無くしてしまう危機に瀕しているとも云えます。