こんにちは!
神奈川県横浜市を拠点に交通誘導警備・イベント警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
生きていれば日々、楽しい事ばかりではありません。
人間社会の中で生活していれば思い通りにならない事が沢山起こります。
つまり『苦』の連続なのです。
何で『思い通り』にいかないんでしょう?
自分一人で生きている訳ではないからです。
常に他者との関係性の中で生きているからです。人間である以上、他者との関係性を逃れて生きる事は不可能です。
と、いう事は『苦』から離れて生きる事も避けられないのです。
『苦』の正体は、煩悩。煩悩の発生源は、自我。
"自我"って何でしょう?
誰にだってあるものですが、簡単に言えば「私はこういう人間だ!!」というコダワリです。
そのコダワリが「私が正しい」になってゆく。
「私が正しい」訳だから当然、「みんなが間違っている」という事になる。
『思い通り』に行かないの、当たり前ですよね。だから『苦』を避けられないのだって当たり前。
そういった、思い通りに行かない『苦』に満ちた人生は地獄の世界でしょう。
自我は言います、
アイツのせいだ!天気のせいだ!環境のせいだ!私が正しいんだ!私は間違ってない!
前述した通り自我は誰にだってあるものですが、現代社会に於いてはその自我があまりに肥大化し過ぎているような気がします。
「これが私だ!!」っていう自分なんて本来ありません。
“自己”というのは周囲の関係性の中で定義されるからです。
例えば「あなたの事を教えて下さい」と質問されたら、大抵の人は
○○高校出身で、○○大卒、いま勤めているいるのは○○社です。家族は両親と妻と・・・・
という説明をすると思います。けど、これって何一つ”自分”の説明をしていないんです。”自分以外”の説明しかしていない。
つまりアナタのことを説明するならば、アナタと周りのヒトやモノを説明するしかないのです。
お解かりでしょうか。
"アナタ"は周りとの関係性によって初めて定義されるのです。周りにヒトやモノが無ければアナタという存在も消失するってことになりますね。
それが解かれば自己に対するコダワリも消え、他人をリスペクトし、他人の要望や意見にも耳を傾ける事が出来る筈。
そこに至ればもう「自分の思い通りにしたい!!」などという考えすらきっと浮かばず”自我”も萎んでゆき、力の抜けた自由な生き方が出来るんじゃないでしょうか。
その時にはきっと『苦』は消えている筈です。