こんにちは!
横浜市を中心に交通誘導警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です!!
皆さまお盆はいかがお過ごしになりましたでしょうか?
私はこの期間を利用して俗世間との関係を完全に絶ち(笑)、読書三昧の日々を送っておりました。
お盆期間中に何冊か読んだのですが、中でも強烈に感動した本が
『SHOE DOG』
今や世界一の売り上げを誇るスポーツメーカー、ナイキの創業者、フィル・ナイト氏の自伝です。
成功者の自伝本というと大体、著者の自慢話にが多く退屈な内容になりがちなのですが、この本はそれら凡百の成功本とは一線を画し、ナイト氏の失敗や告白、苦労話や自身の欠点などを包み隠さず描き、ユーモアを交えながらビートの効いた文体で、ナイキに対する熱い思いを書き綴っている本でした。
この通り、かなり分厚い本なのですが、2日間で一気に読破してしまいました。
ビジネス本・自伝本というよりはもはや架空の主人公が次から次に起こる困難を、息も絶えだえ乗り越えてゆくという冒険活劇小説のような感じで、読み終えてしまうのが惜しいくらい。
この本で私が感動したのは、フィル・ナイト氏のスポーツに対する熱い想い、熱い言葉の数々。
皆に言いたい。
自分を信じろ。
そして信念を貫けと。
他人が決める信念ではない。
心の中でこうと決めたことに対して信念を貫くのだ。
本書の中にも描かれておりますが、ナイキ(当時はブルーリボン社)は成長の過程で何度も倒産の危機に見舞われます。
ナイト氏自身もどん底に落ち、心が折れかけることも幾度もあったようです。
まさに苦労・苦悩の連続です。
しかしそんな地獄のような苦しみの中でも常に未来を信じたからこそ、今のナイキがあるのでしょう。
それが信念の力なのではないでしょうか。
そして『成功者』となった79歳のナイト氏は最後にナイキの歴史を振り返り、こう言います。
喜びはない。安心感もない。
何かしら感じるとしたら。。。。そうだ、後悔だ。
正直言って最初からやり直したい気分だ。
この一文、
あらゆるリスクを背負い、人生の危機に幾度となく陥りそうになった挑戦者としての過程を、もう一度やり直したいとナイト氏は言っているのだと、私は解釈しました。
挑戦には『失敗』が付きものです。
しかしその『失敗』も振り返ってみれば宝物になるのです。
現在のナイキも、ナイト氏の『失敗』が糧となって、今の姿があるのではないでしょうか。
胸が熱くなる一冊でした!