こんにちは!
神奈川県横浜市神奈川区を拠点に交通誘導警備・イベント警備を行っております、株式会社イージス代表の吉岡忠です。
お釈迦さんは言いました。
人生は『苦』であると。
お釈迦さんは人々に幸せな生き方をして欲しいと願い、本当のことを言っていただけなんです。
涅槃寂静。
これは生きとし生けるものたちが目指す最高の境地、すなわち幸福のことです。
なぜ人々は幸福を目指すのでしょうか。
=幸福が気持ちの良いものだと、本能的に知っているから。
幸福がなぜ気持ち良いのかと言えば、それが生き物として、物質として正しい状態(充足している状態)だからです。
本来の正しい状態からバグ(煩悩)が発生する事によって歪みが生じ、崩れたバランスを戻す為にそれを知らせるアラーム。
それがストレス = 『苦』です。
『苦』に満ち満ちた世の中。
お釈迦さんは瞑想によってこの世の成り立ちを見極めました。
それによって判明した事は、
この世のあらゆる事象は縁に因って起こり、その縁(関係性)は常に変化し、一瞬たりとも同じカタチを留めることは無く、故に物事に自性(それ自体での価値)は無い。
という真理でした。
その真理(ほんとうの事)を知る事が出来れば苦しみから抜け出し、幸福(正しい状態)に成る事が可能になる、と。
では、生き物・物質として『幸福(正しい状態)』って何でしょうか。
生きとし生けるものたち全てが幸福を目指すのは、そもそも生きとし生けるものたちが『間違っている状態』という事でしょうか。
釈迦「うん。そうだよ?」
だそうです。
僕ら間違ってるみたい(笑)
釈迦「苦を知らねば楽を知ることも出来ない。不幸を知らねば幸福を知ることも出来ない。幸福を体験する為に我々はこの世に生まれて来たんだよ。ならば『間違っている状態』にこそ意味がある。正しい状態に向かう道を知ることが、まさにこの世が発生した理由なのです」
この世が発生した理由は、正しい状態に向かう道を知る為。
正しい状態を知る為には『間違っている』必要がある・・・。
釈迦「完全な知識を持っていれば学校に行く必要も無いしテストを受ける必要も無い。"最初からLV99でラスボス余裕"な状態ならばドラクエをやる必要も無い。故に最初から完璧ならばこの世が生じる必要も無い」
涅槃ってLV99の状態。
いや、もっといえばラスボス倒してクリアして「あ~、今回のドラクエも面白かったな~!もうお腹いっぱい。ブックオフに売りに行こ」ってなってる状態。
全てを体験し、知り尽くした状態。
釈迦「この世の発生原因は"完全"が"完全"を知る為に"間違える"必要があったから。その"間違い"が『ビッグバン』。つまり"完全"が"完全"自体を知りたい、という強烈な力が、この世を生み出した」
涅槃寂静。
それは完璧。この世のゴール。
ゴールを達成したら宇宙の存在意義も消失する。
・・・という事はみんな死んでしまうということ。それはイヤだ(笑)
釈迦「まだまだ煩悩があるね。そう、煩悩こそが生きようとするエネルギーだ。それを否定しちゃいけない。だから"苦(煩悩)"も否定しちゃいけないんだよ。生きとし生けるものたちの、生きる姿は尊い。ただ、その煩悩が戦争や差別を生むのもまた事実。だからこそ煩悩(苦)の原因を見極める必要があるんだけど」
煩悩が生きるエネルギー。
だからこそ執着を生み自我が発生し『無明』になって戦争が起こる。
うん、確かに人生は『苦』だ。
この世も『苦』だ。
だけどお釈迦さんは『ほんとうのこと』を発見し、満足してこの世を去った。涅槃寂静の境地に至った。
満足してこの世を去ったからもうこの世に生まれ変わる事も無い(苦からの解放)。
それが幸せか、最高の境地かはまだまだ煩悩まみれの無明の中に居る私には想像する事しか出来ないけれど、目指す価値のあるゴールである事は間違いない。
釈迦「煩悩は否定せずにコントロールする事。そしたら執着を手放すことも出来て自我から解放されて人格も磨かれ、世の中に貢献出来て幸せになることが出来るよ」
涅槃寂静の境地こそが、生きとし生けるものたちにとっての希望。
その希望へ目指し歩んでゆく道程そのものが『幸福』なのです。
つまり死を迎えるその瞬間に「いい人生だった」と感謝して死ぬ事が最高の幸福であり、過去のあらゆる事象に対する最大の供養になるのです。
今日で平成の世が終わります。
終わりゆく平成の世に、私は感謝しています。